この記事の結論
- 盆栽の樹種は200種類を超えるとも言われ、黒松・五葉松・もみじ・ガジュマル・さつき以外にも人気の樹種は多い
- 梅は花を楽しめる代表格だが、剪定の時期を間違えると翌年花が咲きにくくなる点に注意が必要
- けやきは「箒立ち」と呼ばれる、細い枝が扇状に広がる独特の樹形が魅力
- オリーブ盆栽は観葉植物のオリーブと同じ樹種で、比較的丈夫で初心者にも扱いやすいとされる
初心者におすすめの盆栽の樹種、育てやすい木の選び方を入り口に、松・もみじ・ガジュマル・さつきという代表的な5樹種を個別に紹介してきました。
ただ、盆栽で扱われる樹種は200種類を超えるとも言われており、「他にはどんな種類があるの?」という疑問を持つ人も多いようです。
この記事では、代表5種以外でよく名前が挙がる梅・けやき・オリーブ・藤・つつじ・椿について、Q&A形式で特徴を紹介します。
Q1. 梅(うめ)盆栽はどんな樹種?初心者でも育てられる?
梅は、冬から早春にかけて花を咲かせる落葉樹で、「花もの盆栽」の代表格としてよく紹介される樹種です。

丈夫で育てやすいと言われる反面、花を楽しむには剪定の時期がとても重要だとされています。
梅は夏(7〜8月頃)に翌年咲く花芽ができるため、剪定は花が終わった直後の春先までに済ませておくのが基本で、それ以降に強い切り戻しをしてしまうと、できかけている花芽ごと切り落として翌年の花付きが悪くなることがあるようです。
「毎年花を楽しみたい」という目的がはっきりしている人には向いていますが、剪定の時期を意識する必要がある分、松やもみじよりも一歩踏み込んだ樹種という位置づけになりそうです。
梅・長寿梅それぞれの特徴の違いや、花を毎年咲かせるための年間の手入れ、値段の目安は梅・長寿梅の盆栽、初心者でも花を楽しみやすい育て方のコツで詳しく取り上げています。
Q2. けやき盆栽の特徴、箒立ち(ほうきだち)という樹形とは?
けやきは、細い枝が上に向かって扇状に広がる「箒立ち(ほうきだち)」という樹形で仕立てられることが多い落葉樹です。

まっすぐ伸びる幹から左右対称に近い枝ぶりが広がる姿は、盆栽の中でも特に整った印象を与える樹形として知られています。
秋には黄色や褐色に色づく紅葉も楽しめる点で、もみじと似た魅力を持つ樹種と言えそうです。
Q3. オリーブ盆栽、観葉植物のオリーブと何が違う?
オリーブ盆栽は、観葉植物としてもおなじみのオリーブと基本的に同じ樹種です。
鉢と樹形を盆栽らしく仕立てているかどうかが違いで、植物そのものの性質は変わりません。

銀灰色がかった細長い葉と、成長すると現れる古木のようなねじれた幹の質感が特徴で、和風にも洋風のインテリアにも馴染みやすいと言われています。
比較的乾燥に強く丈夫な性質を持つため、初心者にも扱いやすい樹種として紹介されることが多いようです。
インテリアとしての楽しみ方はミニ盆栽・卓上盆栽とは?インテリアとして楽しむ小さな盆栽の魅力でも触れているので、あわせて参考にしてみてください。
Q4. 藤・つつじ・椿など、花や実を楽しむ樹種も気になる
花や実を楽しむ樹種は、梅以外にも複数あります。
藤(ふじ)は4〜5月頃に紫や白の房状の花を垂らすように咲かせるつる性の樹木で、棚仕立てにして花房を下に垂らす仕立て方がよく知られています。
つるを誘引しながら棚の形に育てていく必要があるため、樹形づくりには手間がかかり、剪定や芽摘みのタイミング管理も細かいことから、どちらかというと中級者向けの樹種として紹介されることが多いようです。
藤の実例として、実際に流通している商品を紹介します。あくまで一例として、購入前に最新の価格・レビューを確認してください。
つつじは4〜6月の初夏にかけて鮮やかな花をまとめて咲かせる樹種で、さつきと近縁にあたります。
樹形はさつきと同様にこんもりとまとまりやすく、丈夫で刈り込みにも強いため、花もの盆栽の中では初心者でも扱いやすい部類とされています。
椿(つばき)は冬から春(12〜4月頃)にかけて花を咲かせる常緑樹で、艶のある濃い緑の葉も花のない時期の観賞ポイントになります。
成長がゆるやかで樹形が整うまでに時間がかかりやすく、花芽が固いため強い剪定のタイミングを誤ると翌年咲かなくなることもあり、梅と同様に剪定時期への配慮が必要な樹種です。
実を楽しむ樹種としては、姫りんごやピラカンサのように、春に白い花を咲かせたあと秋から冬にかけて赤い小さな実をつける樹種も人気です。
花と実の両方の見どころがある分、実つきをよくするための人工授粉や摘果といった手間が発生することもあり、花もの・実ものは葉を主体に楽しむ樹種に比べて季節ごとの作業がやや多くなる傾向があります。
これらはいずれも花や実という分かりやすい見どころがある一方、開花・結実のための剪定時期の管理が必要になる樹種でもあります。
「まずは丈夫さを優先したい」という人は、松系やガジュマルなど葉を主体に楽しむ樹種から始め、慣れてきたら花もの・実ものに挑戦するという順番で選んでいる愛好者も多いようです。
まとめ
代表5種以外にも、盆栽には梅・けやき・オリーブ・藤・つつじ・椿など、それぞれ違った魅力を持つ樹種があります。
「花を楽しみたいか」「樹形の美しさを楽しみたいか」「とにかく丈夫さを優先したいか」で選ぶ方向性が変わってきます。
迷ったときは、「樹種別 特徴・難易度・置き場所」早見表+初心者向け樹種診断チャートの代表5種とあわせて、自分の好みに近いものを探してみてください。
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